本書には「願い」があります。それは、生活単元学習で、子ども自ら進んで活動に取り組む姿や、先生方が期待する以上に、子どもが活動に打ち込み、力を発揮する姿に触れて欲しいのです。生活単元学習は、
―中略― 子どもと一緒に汗をかき、達成感や満足感を共にすることができます。きっとこの教育の手応えや醍醐味を感じてもらえるはずです。 <「はじめに」より>
本書では、若い世代の先生方をイメージして「セイタン」のよさを知ってもらい、実践につなげることを願って執筆しました。これからの教育は「主体的・対話的で深い学び」が求められています。子どもたちの身近な生活や地域社会にある現実的な事柄をテーマに、子どもたちが主体的に、仲間と協働的に取り組むことで、
―中略― 子どもたちの「生きる力」を育む、古くて新しい指導法なのです。 <「おわりに」より>
コロナ禍、制約がたくさんある中で ―中略― こんなに創造的に単元活動を生み出す担任や担当者に感動すら覚えます。
どんなに条件が厳しくても、生活の中にヒントはたくさんあります。子どもたちの姿を思い浮かべながら多様な活動を準備する生みの苦しみは、喜びでもあり、この教育の醍醐味でもあります。
―中略― 少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。 <「おわりに」より>
2021年1月8日 新発売!
学級ごとに、少人数でもはじめてでも取り組みやすい実践例の数々を丁寧な解説とイラストで紹介。
2色刷り/B5判変形/96ページ
【目次抜粋】
はじめに
第1章 解説編
セイタンってなんだ? セイタンとは セイタンの作り方①②
どの子も「できる」の手応えを
校内の管理職や同僚にどう理解・協力を得るか 保護者への説明をどうする?
学習評価をどうする?
第2章 実践編 全16単元
「ウォーターワールド」を作って、みんなを誘ってあそぼう!
研究発表会の記念品を制作しよう 入場門を作って、運動会を盛り上げよう!
自分のお弁当を作ろう! 「スイートポテトタルト」を作って注文販売をしよう
給食の代わりに、自分たちで昼食を作ろう 麦めいじん になろう!
かまどをつくろう! レストランを開いて昼食の販売をしよう
「クリスマス・カフェ」をオープンしよう 餅つきをしよう
学習発表会をしよう 音楽会で「てぶくろ」のオペレッタをしよう
戸隠の山で雪国体験をしよう