2018.7.21発売!
実践 知的障害特別支援学級
―子ども主体の授業づくりのために―
【日本生活中心教育研究会 編 佐藤愼二 責任編集】
新学習指導要領をわかり易く読み解き、優れた実践例や学級経営・授業づくりのポイント等を紹介。現場の先生方にすぐに役立つ一冊。
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特別支援教育の進展と共に、「特別支援学級」の設置数は毎年増え続けています。しかし、残念ながら、その学級を運営する担任の先生方を支える体制は決して十分とは言えません。これまで通常の学級担任を経験されていて、いきなり知的障害特別支援学級担任を任された先生方からすれば、授業づくりの違いや飛び交う専門用語に戸惑うことばかりかもしれません。
では、「何かの手引き書は?」と求めても、先生方のニーズにダイレクトに応えることのできる書籍は少なく、まして、知的障害特別支援学級・知的障害教育の本質と醍醐味を伝えることができる書籍は決して多くはありません。
本書はそのような新任の先生方も含めて、知的障害特別支援学級担任の道標でありたいという願いを込めて編集されました。<はじめにより抜粋>
―目次―
はじめに
第1 章 提言 Keywordで読み解く 知的障害特別支援学級の授業づくり
理論編
Keyword 1 インクルーシブ教育システム
Keyword 2 スクールクラスター:多様な学びの場の設定
Keyword 3 合理的配慮:子ども一人一人の教育的ニーズ
Keyword 4 特別支援教育:ニーズに対応した教育活動
Keyword 5 発達障害:主体的取組・持てる力
Keyword 6 知的障害:知的障害と同様の支援
教育課程編
Keyword 7 特別の教育課程:通常の学級とは異なる教育課程
Keyword 8 特別支援学級の教育課程:小・中学校学習指導要領によらない編成
Keyword 9 知的障害特別支援学校の各教科:実際的な生活場面の中で
Keyword 10 教育課程編成の十箇条:今、将来の生活で活用できる実用性
Keyword 11 日常生活や社会生活に生きて働く力:十箇条⑴⑵⑶
Keyword 12 教科等を合わせた指導:十箇条⑴⑵⑶
Keyword 13 教科別の指導・道徳科、外国語活動、特別活動、自立活動の時間を設けて行う指導:十箇条⑴⑵⑶
Keyword 14 帯状の時間割:十箇条⑹
Keyword 15 学習活動の実生活化:十箇条⑷⑺
Keyword 16 できる状況づくり:十箇条⑸⑻
Keyword 17 集団化と個別化:十箇条⑼
教育実践編
Keyword 18 子ども理解
Keyword 19 教師の心構え:子どもによる教師理解
Keyword 20 指導内容・計画:計画を児童生徒の様子にて修正・発展
Keyword 21 指導の評価: “ 今の生活” を豊かに
Keyword 22 教科等を合わせた指導:実生活に即した内容・活動
Keyword 23 日常生活の指導
Keyword 24 遊びの指導
Keyword 25 生活単元学習
Keyword 26 作業学習
Keyword 27 教科別の指導
第2章 小学校特別支援学級の授業づくり
遊びを中心とした活動
1 単元「ダンボール遊び 未来都市をつくってあそぼう」
2 単元「妖怪ランドで仲よく遊ぼう!」
調理を中心とした活動
1 単元「わかばのパンや開店」
2 単元「こんやの夕食はぎょうざだ!!」
~畑でとれた小麦、タマネギ、ニラを使ったぎょうざをつくろう、皮も手作りだ~
ものづくりを中心とした活動
1 単元「花だんのさくを作ろう
~学校に贈って・みんなに販売~」
2 単元「ブレーメンの音楽隊でクリスマスパーティを盛り上げよう」
出かける活動
単元「あるこう、あるこう 大山へ」
第3章 中学校特別支援学級の授業づくり
作業学習
1 単元「入学式でふじみ屋のスリッパ袋を販売しよう」
2 単元「春夏秋冬 老若男女 便利でカコカワ 手作りグッズ」
第4章 存在感と創造性―魅力的な特別支援学級のために!―
1 はじめに
2 自立を目指す特別支援学級の教育課程
3 始業式・入学式に備える
4 学級経営上の重要事項
おわりに